昨日の昼。

チラシに載ってたサンドイッチがなんだか美味しそうに見えて、昼飯を食べに友達とやって来た小さなお店。


入ると、優しそうなおばあちゃんが「いらっしゃいませ」と笑顔で迎えてくれた。

店員さんはこのおばあちゃんと、奥で調理するおじさんだけのようだ。


席に着いて、さぁ頼もうと思ったら、テーブルの上にメニューが見当たらない。

カベに貼ってあるのかなと思って見回してみたけど、それらしい物も見当たらない。

「あの……すみません、メニューって無いんですか?」

おばあちゃんに聞いてみると、

「ああ、ごめんなさい。忘れてました」

と、笑顔で持って来てくれた。


……まぁ、そんなこともあるよね。


手作り感満載のメニューから、お目当てのサンドイッチとコーヒーに決めると、おばあちゃんが笑顔で注文をとってくれた。

……あれ?
おばあちゃん、メモとってない。
全部暗記してくんだ、すごいな。


それから少しして、おばあちゃんが戻ってきて

「すみません、サンドイッチとコーヒーでしたっけ?」

笑顔で再確認された。


……まぁ、そんなこともあるよね。


それからまた少しして、コーヒーが運ばれてきた。

ミルクとシロップを入れて、さぁ頂こうとしたら、おばあちゃんが

「すみません、忘れてました」

笑顔でコースターを持って来てくれた。


……うん。そんなこともあるよね。


友達も始終、何か言いたそうな笑みを浮かべていたけれど、お互い、深く考えるのはやめた。


その後、運ばれてきたサンドイッチをコーヒーと共に美味しく頂き、お店を後にした。


なんだか、色んな意味で素敵なお店だった。