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■リーダーシッププラン6
●リーダーは犬の扱い上手(グルーミングをする)
グルーミングには、ブラッシングやお風呂、体のチェックが含まれる。中にはそれらが苦手な犬もいる。
もしそうであれば最初のブラッシングは数回ブラシをかけるだけで終わりにする。
長くてストレスの多いグルーミングより、短くて楽しいものにする事が大切である。
犬を綺麗にすることではなくグルーミング自体が楽しいものになるように工夫をすると良い。
■リーダーシッププラン7
●首輪とリードを活用する
トレーニングが進んでいないうちは、あなたはそれほどコントロールできないし、犬もその事を分かっているかもしれない。
家に居る時でもリードをつけっ放しにしておけば、犬が指示に従わない時も便利である。
呼び鈴が突然鳴ったり、ソファーから下りたがらない時などリードを使えばコントロールしやすくなる。
ただし安全のため、犬を監視出来ない時はリードははずしておく。
★リードをつけておく、腰に付ける。
■リーダーシッププラン8
●褒めるところを見つけ、忍耐強く続ける
このプログラムはあなたの犬と過ごす時間を増やし、その質を高めることを望んでいる。
あなたの機嫌が悪い時や短気を起こしそうな時は犬のトレーニングをしてはいけない。
公平で断固とした態度が必要だが、厳しすぎてはいけない。
お互い信頼し合える関係を目指し、頑張ろう。
★褒めるところを見逃さない。
■リーダーシッププラン4
●楽しみを与えられるのもリーダーの許可を得てから
犬はとても退屈している。散歩や遊びを与え、群れがストレスなく過ごせるように工夫するのもリーダーとなる飼い主の仕事である。
しかし、それらの楽しみは犬が要求するまま与えられるものではなく、ルールを守って初めて与えられるものだと明確に理解させることが大切である。
■リーダーシッププラン5
●通行権は飼い主にあり!
縄張り意識はどんな犬も持ち合わせている。行きたいところに行かせてしまう、他の人や犬に真っ先に挨拶に行かせるなど「行動を決めるのは自分の特権だ!」と犬に思わせてしまうような毎日を送るのはよくない。
★人間が先に一歩踏み出すまで、または人間から先にOKのサインが出るまで待つことを覚えなければならない。
★犬が寝ていても必ず起こしてどいてもらう。
(飼い主に道や場所を譲らなければならない。ただし、犬が安心して寝れる場所は作ってあげなければならない。)
■リーダーシッププラン2
●大変だ!あなたは犬の言いなり!?
犬は飼い主の関心を引くことが大好きであり、また飼い主の関心が与えられて当然である。
しかしアルファーな犬はしばしば飼い主の関心を自分の思い通りに引きつけておこうとするものである。
例えば飼い主がソファーでゆったりとした気分で新聞を読んでいると、犬が近づいてきて新聞を鼻先や前足でつついて、「僕の方を見て」という。この場合飼い主は無視をするべきである。そうすると犬はしつこく新聞を押しのけたり、吠えてみたりする。
犬は実は「僕に注目しろ」という号令を人間に出しているのである。それに従ってしまうと立場が逆転してしまう。
ではどうしたらいいのか?
犬側の要求を聞き入れる前に、人間が条件を出すべきである。
号令を出す側、それに従う側をはっきりさせておけばいい。
「オスワリ」と言って、犬がそれに従えばご褒美として犬に関心を向けてあげ、もし犬が人間の要求を聞き入れなければ、あっさり犬を無視すると良い。犬がそれ以上うるさくせがめば、犬を無視してその場から立ち去っても構わない。別の時にチャンスを与えてあげれば良い。
■リーダーシッププラン3
●リーダーは食事を管理すること
犬は食べることに関して全てを飼い主に依存している。
この重要なつながりを上手に活用するためには食べ物は飼い主が供給していることを犬にはっきりと伝えておく必要がある。
★食事の一部をトレーニングに利用し、手から食べさせる。
★犬のおねだりには屈しない
★人間と食事の時間が重なったら犬の食事を後回しにする。
★食事は一度に食べきれる量を与え、残したらすぐ下げる。
★食事の時間をはっきりと決めない。
◇L,E,A,Dプログラム◇
犬との関係性作りや生活習慣は犬の行動を決める鍵になる。
日常的な犬との接触の中に少々の工夫を加えていくだけで飼い主はリーダーシップの主張を確立し、犬も自然な方法で飼い主のリーダーシップを受け入れるようになる。
以下のいくつかの項目は人と犬との普段の関係において大切なポイントである。
まずはできそうなものからいくつか選んで行い、次第にその数を増やしていく。
難しすぎると感じるものがあれば最初はせず、犬がどんな反応を示すかわからないものであればそれも飛ばして行う。
これらは継続することが大切で忍耐強く、楽しく、愛着を持って取り組む必要がある。
■リーダーシッププラン1
●犬の注意を引き付ける
犬にはできればいつ呼んでも来てほしいが、残念なことにほとんどの犬は名前や「オイデ」という言葉に対してすでに嫌な印象を持っている。
名前を呼んだり、「オイデ」と呼んだ後、叱っているのであれば今ずぐ止める必要がある。
また、犬を捕まえようとする動作も犬に逃げようとさせてしまう。
名前やオイデは楽しいことの始まりと関連付けさせる。
何かいい事が起こるからすぐに飼い主の所まで行こうと考えるようにしていく。
もちろん良いことを実際に与えてやる必要がある。
少量のフードを与えたり、おもちゃを投げてあげたり、リードを付けて散歩に連れて行くとよい。
それぞれの犬に合わせて楽しい、嬉しいことであれば良い。
最後の約束として、名前や「オイデ」で犬の注意を引きつけられない時は、名前や「オイデ」は使わない。
「今は忙しいから無視しておこう」と犬に命令を無視する癖をつける結果になってしまう。
練習を積み重ねるとそういったことが徐々に減ってくる。
◇穴を掘る犬の問題◇
■なぜ掘るのか?
■掘る犬に対してのHELMとYESTRAIN
M:掘れないようにする(掘る場所に連れて行かない)
Y:掘ってもいい場所を作る(掘っていい場所を作る
T:逃げ場所を作る(掘って埋めたい物などをあげない)
N:唐辛子の粉などを地面に撒く(コンクリートで土を埋めない)
◇囲いから逃げる犬の問題◇
■逃げる理由は?
■逃避する犬に対してのHELMとYESTRAIN
E:(外で飼っているなら)家に入れる(逃げれない柵をする)
M:フェンスを高くする、金網を入れる(たくさん運動させてあげる)
T:騒がない、追いかけない(逃げれないようにする)
N:叱らない、叩かない(ずっとくくりつけない)
◇人に飛びつく問題◇
■飛びつく理由は?
■人に飛びつく犬に対してのHELMとYESTRAIN
L:OFFを教える(飛びついてきたら叱る)
M:運動を増やす、ゆっくり声を掛ける
E:座って触る(飛びつかせない)
T:飛びついても触らない(飛びついてきても構わない)
R:目の前でオスワリさせる、マットに行かせる
N:自分の膝を当てたり、水鉄砲をかけない方がいい
◇吠える犬の問題◇
■なぜ犬は吠えているのか?
L:私を見て
O:先制攻撃型の吠え
U:失業中の吠え
D:守備防衛型
E:吠えるの大好き
R:依存性を和らげるための吠え
■吠える犬に対してのHELMとYESTRAIN
E:暇つぶし、散歩を増やす(環境を変える)
L:犬の注意を自分に向ける、集中を取る(叱る)
E:見えないようにしたり、音が聞こえないようにする(原因を取り除く)
S:音などをかけて小さい音から慣らす(少しづつ慣らす)
T:構っていないか確かめて構っていたら無視をする(その行動をすることによって得することをなくす)
R:吠えていないことを褒める、吠えないことを楽しませる(支持を出すことによって吠えに集中させない)
I:恐怖などを新しいイメージに変える(吠える対象に良いイメージをつける)
N:叫んだり、叩いたり、物を投げない(手を叩くなど大きな音を出す)
◇物をかじる犬の問題◇
■なぜかじるのか?
■かじる犬に対してのHELMとYESTRAIN
H:歯が病気じゃないか確かめる(歯の生え変わり)
M:危険なものを近くに置かない、近づけさせない(かじるものを移動する)
Y:かじっていいものを作る(かじっていいものを作る)
A: (留守番など) 状況になれさせる(環境に慣れさせる)
N:叩いたりせずビターアップルなどを使用する(タバスコとかかけない)
◇HELMとYESTRAIN◇
一般的な家庭犬の問題を解決する為の道具箱の使い方
●問題を記録する
実際に何が起こっているのか書く
●明確な目標を定める
本当は犬のどうして欲しいのか
●問題はどの程度深刻か、犬の行動そのものや犬の行動を変えることは
・実用的だが犬との快適な暮らしや周囲にとって必ずしも必要ではない
・重要で犬との快適な暮らしや周囲にとって必要不可欠である
・迷惑だが犬との快適な暮らしや周囲にとって必ずしも必要ではない
・危険で周囲に害が及ぶ
●次の項目に関して十分な調査をしたか?
・場所
犬の生活スタイルに無理はないか
・犬
レベル、大きさ、犬種
・飼い主
犬と何ができそうか
・実際の問題
客観的に水平思考で
●HELMの項目について考えたか?
H:犬の健康
E:環境
L:飼い主のリーダーシップ
M:犬の管理
●YESTRAINの道具を考えたか
Y:少し妥協する
E:原因を取り除く
S:系統的脱感作←少ない刺激から取り除く
T:報酬を取り除く
R:両立しない行動に報酬を与える←両立できない行動を褒める
A:順応させる
I:関連付けの改善
N:不快な道具はあまり使用しない
●罰と代替症候群
吠える、掘る、咬むまたは舐めるなどの繰り返し行われる行動は犬を自然に落ち着かせる効果がある。
言わば赤ちゃんを揺らして落ち着かせるのと似ている。
罰により、それらの行動を妨げ、一時的に止めさせることが出来るが、犬は代わりにさらにうっとおしかったり、危険を伴ったりする行動をとり始めることがある。
例えば吠えるのを止めさせると、犬は穴を掘り始めたり、家具を咬んだり、ただれるまで足を舐め続けたりすることがある。
こうした行動の繰り返しによって得られる精神的な安定は犬にとっての自然な報酬である。
●罰は絶妙なタイミングを要する
罰とその対象となる行動を関連付けさせるためには適切なタイミングが必要である。
犬が特定の行動を取ったあと2秒以内に罰を与えることが要求されるが、私たちは全くの刺激がない世界にいるわけではないので非常に困難である。
実際には様々なことが起こっているので犬はあなたが意図しているのとは異なった行動と関連付けてしまうかもしれない。
●罰は最初の1~2回で効果が現れなければならない
1~2回以上の罰を与える必要があるということは罰に正しい効果がないことを意味している。
それ以上の罰は虐待になるだけである。
●罰には十分な厳しさが要求される
罰を与えるのであれば行動を即座に辞めさせるための強度と嫌悪感が必要である。
最初の一回が勝負で、甘いと罰も次第に強化が必要で最初から適切な罰を与えた場合と比較すると相当強く、厳しいものになってしまう。
●罰は飼い主がいる時にだけ起きることだと犬は考える
飼い主がいるかどうかに関係なく犬に嫌悪を感じさせなければならない。
さもないと飼い主がいるときにしか結果が得られなくなる。
●罰により犬の行動が変化しなければ意味がない
適切に罰する方法を選び、かつ有効に行うための能力とタイミングの良さを兼ね備えた飼い主は限られているし、そうなりたいと思う飼い主もそれほどいない。
それでも特定の条件下で嫌悪方法が必要だと判断される場合、以下の条件を満たすことが重要である。
1、問題行動の要因を明らかにする。
2、効果を評価できるシステムを設ける
3、望ましい行動を定着させるために報酬のプログラムを組み込む
4、犬に嫌悪刺激を与える人の技術を評価する
5、適切な嫌悪方法とその強度を選択する
6、嫌悪の必要性をなくしていくための計画を立てる
7、嫌悪方法が効率よく効果的であることを確認する
伝統的に嫌悪方法を使われてきたケースでも、ほとんどの場合は他の方法でも効果がある。
行動は報酬によって大きく左右されるので、犬がどんな報酬を得ているのか状況を慎重に判断できるようにならなければならない。