26年 (息子のこと) | 前向いて行こう〜 膀胱がん 再発転移ステージ4 サバイバー日記

前向いて行こう〜 膀胱がん 再発転移ステージ4 サバイバー日記

2013年11月8日に 膀胱がん 粘膜下層浸潤T1G3発覚。約1年後の2014年12月にリンパ節転移。遠隔転移ありのステージ4になっちゃったけど、同時化学放射線治療で奇跡的に寛解継続中!

26年前の今日
阪神・淡路大震災が発生した日

こちらでも大きな揺れを感じて
生まれてまだ1ヶ月の息子に、本能的に覆い被さったのを昨日のことのように覚えています。


小学校2年生から3年生にかけて住んでいた
西宮の街や、倒壊した高速道路の映像をテレビで見て
何で?どうして?としか言葉が出ませんでした。



**

その1年半後に
今度は息子の脳腫瘍が発覚して
名古屋大学病院で8時間以上の手術を受けました。

生きていてくれさえいれば
私の命はいりません
代わりにどうか息子を助けてください
と必死に祈り続けた日々でしたが

おかげさまで命を助けていただき
後遺症も右目の視力が低下した程度で
今も元気に過ごせていることに
本当に感謝しています。



**

人懐っこくて、公園に遊びに行っても
誰にでも機嫌よく話しかける
保育園でもお昼寝もしないでずっとニコニコ遊んでるような子でしたが

小学校に入学し、3年生のときに
発達障害の疑いがあることがわかりました。
(軽度ですが、ADHDの不注意優位型 + アスペルガー)

小学校から大学まで
発達障害ゆえの苦労が数え切れないくらいありました笑い泣き




***


息子が20歳になる直前に
私の膀胱癌転移が発覚。

なんとか息子が自立するまで
どうか生きられますように、
頑張るので応援してください、
と毎日、神様、ご先祖さまに
お願いしていたなぁ...


主治医の先生にお願いして
成人式の前後は一時帰宅させてもらって
着ていくスーツやコートを
家族3人で買いに行ったなぁ、



***

息子には、私の病気のことで
精神的にとても大きな負担をかけてしまいましたが

研究室で良い教授や仲間に出会ったことで
彼の中の何かが変わり
大学院へ自分から行くと決めて

就職活動も決して順調ではなく
凹んでいる息子をどう励ませば、、とオロオロしていた親を尻目に
凹んでもまたすぐに立ち上がり
諦めずに頑張り通して
自分の希望する会社へ就職することができました。




晴れ


そんな息子が
昨晩、

一人暮らしをしたい

と言いました。



通勤時間に1時間半近くかかり
残業が始まれば
多分、自宅から通うのは無理だよなぁ、

いずれは家を出て
一人暮らしをすることになるだろう

と覚悟していたつもりでも


やっぱり、私は「お母さん」

頑張れ〜ゲラゲラと思う反面、

あ〜、寂しいなぁ〜
と思ってしまうのですよね汗




でも、今朝

阪神・淡路大震災のニュースを改めて見て
あの時、まだ生後1ヶ月だった息子が
いろいろなことを乗り越えて
独り立ちしようと出来ていることを
感謝しなくては

ととても思うようにもなりました。



これからもきっと
人生いろんなことが起こるだろうし
順風満帆にはなかなか行かないことも
たくさんあるでしょう、

彼の特性ゆえの大変さも
きっとこれからもあることでしょう、


それでも健康で
落ち込んでもまた、復活して
自分の人生を謳歌してくれれば
それが一番!


親として、そんな息子を応援しつつ
一休みしたい時に
いつでも気兼ねなく帰れる場所であれば
それでいいのですよねほっこり


そしていつか
彼にも彼の良い家族ができてくれたら
親としてこんなに幸せなことはないなぁ、




寂しい気持ちは誤魔化せないけど
それはそれとして

せっかくこうして生きているのだから
親は親の人生を謳歌しなくちゃネ!ゲラゲラ





黄色い花コスモス


まだ世の中はコロナが蔓延していて
現実的には息子の一人暮らしはもう少し先になりそうですが

ここに書いたら
いろんな気持ちが整理できて
ちょっと気持ちがスッキリしたかも...


お付き合いいただき
ありがとうございますおねがい




雪おまけ


今年は柚子があまりならなくて
なんとか収穫できた5個でジャム作りほっこり