オプジーボ | 前向いて行こう〜 膀胱がん 再発転移ステージ4 サバイバー日記

前向いて行こう〜 膀胱がん 再発転移ステージ4 サバイバー日記

2013年11月8日に 膀胱がん 粘膜下層浸潤T1G3発覚。約1年後の2014年12月にリンパ節転移。遠隔転移ありのステージ4になっちゃったけど、同時化学放射線治療で奇跡的に寛解継続中!

昨日のIL  DIVO  コンサートの余韻に
まだ浸っています。

最後は会場中がスタンディングオベーション
観客の笑顔や涙で満ち溢れていました



私はいつも
感動したり楽しかったり嬉しかったりする場にいるとき

一緒に癌治療を頑張ってきた
NさんやSさん、そしてIさんも
一緒にいて
彼女たちも感動して、満面の笑顔でいてくれていると勝手に思っているのですほっこり







同じ時期にたまたま同じ病室になって
それも、皆が似た年齢の子を持つお母さん

治療は大変なことばかりで
皆んな大きな不安を抱えていたけど

でも笑顔の絶えない病室でもありました




腎癌だったSさんは、
オプジーボの承認をずっと心待ちにしていました。


腎癌は抗がん剤や放射線が効きにくく
Sさんも肺に転移がありましたが
なかなか小さくなってくれず

それでも希望を捨てず
笑顔を忘れずに
お花のような彼女は頑張っていました。





オプジーボ

彼女に間に合わなかったことが
本当に悔しいです。


もしも使うことが出来ていたら
娘さんの結婚を見届けられたのではないか、
大好きな福山くんのコンサートに
もっともっと行けたんじゃないか、

あんなに後悔しているご主人の涙が
もっと違うものになったのではないか、


今も私の大切な友だちとして
たまには一緒にお茶したり
綺麗な景色を見にいったり
旦那や家族の愚痴を言ったり
泣いたり笑ったり出来たのではないか、


そんなことを思います。




世の中では
お祭り騒ぎのようになっています。

私も自分がステージ4の癌患者になって
彼女たちと一緒に闘病を共にしていなかったら
同じようにしていたのかもしれません。



本庶先生も会見で言われていたように
まだまだ発展途上、
効果のない人や、つよい副作用が出てしまう人もたくさんおられます。


本庶先生は
どうして効かないのか、なぜ強い副作用が出るのかについて今後、究明していきたい、
と言われていました。




癌治療は
抗がん剤も含めて、まだまだ分からないことばかりです。

特に転移した癌については
本当にどこに正解があるのか、

K先生も
正解は誰にも分からない
と言われていました。






「なぜこの治療に効果のある人がいるのか」

「なぜ効かないのか」



そういう視点で
もっともっと研究が進んで

色々なことが解明されていきますように。



それが
新しい治療法を待ち望み
もう打つ手がないと言われても
諦めずにがんばっていた

彼女たちの生きた証にもなるのではないか、


たったひとり生き残った
自分の命を
これから癌で闘病される多くの人たちの希望に
ほんの少しでも役立てるのではないか、


そんなことを思うのです。






立場の違う人たちが
互いに争うのではなく

癌というものが解明されていくように
癌で命を落とす人たちが
ひとりでもいなくなるように


手法は違っても、
同じ方向を向いていける世の中に
なっていきますように