1クール目のシスプラチン点滴の翌日から
なんとなく胃がムカムカし始めて
少しずつご飯が食べられなくなっていきました。
でも、食べないと体力が持たないし
頑張って食べなくちゃなぁ〜
と自分を励ましながら、
夫に買ってきてもらったワサビふりかけをお供に、毎日食堂へ通ったのでした。
それでも入院してから1ヶ月半くらいの間は
頑張れば半分〜4分の3くらいは食べることができていました。
そんなある日の夕方、
相変わらず気持ち悪いなぁ〜と思いながら
ベッドで横になっていると
K先生が回診でまわってきました。
「調子はどうですか?」
いつもの穏やかな優しい声で声を掛けてもらい
それだけでもほっとするのですが
この日はなんだか心細くて
思わず
「先生、握手していただいてもいいですか?」
と言ってしまいました。
うわ〜、こんなこと言ったら
先生、困ってしまうよね

と、内心ドキドキしていたら、
K先生は
「手が冷たいですけど、よいですか?(汗」
と言いながら
両手で私の差し出した右手を包んで握手してくれたのでした。
もう、ほんとに
嬉しくて、ありがたくて。
心細かった心が
ふんわり温かくなりました。
そしてなんと、
この後の夕食は
完食!
(あとで半分近く戻しちゃいましたが。苦笑)
それからというもの、
朝夕の回診のたびに
K先生は、治るおまじないの握手をしてくださり
そしてそれは
外来通院になった今もなお
続いています。
こんな先生が主治医の先生で
本当に良かったなぁ、
K先生との握手は
免疫細胞くんたちを元気にしてくれる。
治療が辛くても
また頑張ろう、と思える。
いつもありがとうございます
K先生の患者で本当に良かったです
頑張りますので
これからもどうぞよろしくお願いします。