論説では、社会学者・富永京子さんの視点がとても、参考になりました。
-ー参院選後、政治は混迷状態にあります。この状況をどうみますか。
社会運動の研究者として言えば、選挙によって党の分裂や政界の再編と
いった不安定な状況が始まることは、社会運動が発生し拡大する好機とも
言えます。
日本は自民1強が長く続き、有権者も「変わらなくて、皆が同じ方向を
向いているのが良い政治」と思いがちでした。
「ねじれ国会」で議会内の対立や意見の衝突が顕在化したり、少数与党で
政権運営が不安定になったりすることに対し、ネガティブなイメージを
抱く人も多いでしょう。
しかし社会運動にとっては、「今がチャンスだ」と思うぐらいで
いいのかもしれません。
(中略)
ーー日本の社会運動の将来をどう考えますか。
この研究を初めて15年たちます。この間に、まさかジャニーズ事務所の名前が
なくなるとは思いませんでした。
交通機関で性加害に対するアナウンスや警告がなされるようになるとは
思いませんでした。
いずれも社会運動が変化を起こしてきたのです。
日本は変わらないとか、社会運動をやっても意味がないという言説が先行する
ことによって、変わる可能性にあふれている日本社会を見てこなかったのかなと。
だから研究者として、この先の日本の社会にも、社会運動にも、
可能性しかないと思っています。
2025.9.23毎日新聞より抜粋しました
この文を読んで、希望を感じたのは、私一人ではないと思います。
一日一日を大切に。
前に前に進みたいと思います。
こんな小さなこと?と思うことが、大きく社会を変えるかもしれないからです。