前回、私の初入選句を紹介した。
あああぶな あんな男を好きだった
というものだが。
後日談がある。
文を書いていると、いろいろな事を思い出すもので。
私が若い頃、好きだった、あんな男。
彼とは、会社が同じでもあり、同じ部屋でもあったので、いまでも、
年賀状の交換をしている。
さて、それだけならいいのだが。
二三年まえから、上諏訪から二駅先の街に出張でくるらしい。
なんか、会いませんか?というニュアンスの言葉が年賀状に書いてあって。
私は、ふうんという感じだったが。
彼は、案外本気らしくて、今はドイツに出向していて、日本に戻るのが
1.2年先だと、また、年賀状に書いてある。
ということは、私は、上諏訪を出張帰りの彼を案内することになるのだろうか、
何年か先?
想像してみる。
どんどんの麻婆豆腐のお店で夕飯。
「元彼なの」と紹介したりして。
付き合ってもないのに。
だいたい、駅で、わかるか?という問題があるが、彼は年賀状にいつも、
ファミリーの写真を載せている。
いうなれば、木村拓哉の家族のように美男美女である。
私もときどき、フォトを。
友人は知っているが、私はフォトジェニック。
実物より、3倍、よく写るのだ。
あれ、見ているからなあ。ふうむう。
で、会うのか、オレ?と思う。
会ったとしたら、一句できる。
やはり、
あああぶな、で始まる句であろう。
他に好きな人がいるのにね?
ホテルは取っておくか?(ウソ)
作り話のようであるが、ほんとの話だ。
ええと、何を言いたいかと言うと、
事実は小説よりも奇なりということだ。
そこに句が生まれると信じたい。
なんか、参考になりました?
ならないよねえ。