何か、教えられることは何もないのであるが。

私の初掲載句は、

あああぶな あんな男が好きだった

である。

これを紹介すると、軽い軽蔑の顔をされるのがオチであり、紙面に載っているのを

見たときは、嬉しいというより、顔が赤らんだのを覚えている。

これが、載っちゃうのねえ、と。

他にもカッコイイ句があったろうにと臍を噛んだものである。

 

この句は、やはり、若い勤めていた頃、好きな男性がいた。

或る時、なんと、その男性から、その上司を通して、結婚の申し込みがあったのだ。

驚くと共に。

なんと、これは、女性なら、もしかしたら、わかっていただけるかもしれないが。

とても、モテる男性だったので、結婚したら、捨てられるなあと思ったのである。

 

好きな人がいますのでと、断った。

その人が好きだったのにねえ。

 

彼が本社のモテる女性と結婚したのは、そのあと、しばらくしてのことだ。

なぜか、そのときは、ほっとしたものだ。

 

が、主人と結婚して、何かを彼にハガキで頼んだおり、あまり、

はあ、みたいな感じの返事で、いい感じではなかった。

そのとき、ああ、結婚しなくて、よかったなあと思った。

 

長々となってしまったが、なにか、ちょっと、載ると恥ずかしいなという

ヘンな句が載りやすいというアドバイスであった。

 

GOOD LUCK.

載って、嬉しいような、恥ずかしいような複雑な感情を呼び起こす仲畑流だ。

プライドを捨てたとき、貴方は載るかもしれない。知らぬが。