私には、まったく、理解できなかった参政党の盛り上がり。

なぜ、人々が参政党に、なだれ落ちるように、走ったのか。

 

今朝の毎日新聞の論点「参政党」の躍進の中で、作家の雨宮処凛さんの

「人権」の副作用 「排外主義」へ

がとても、分かりやすかった。

 

自尊心を傷つけられた日本人が「この国はどうなるのだろう」と不安を

抱える中での参院選だった。

3年にわたる物価高騰の中、外国人観光客が日本人には手が出ない高価な

物を「安い、安い」と買っていく。

かつて経済大国だった日本が貧しくなったという事実を、人々は

日々突きつけられている。

参政党が「日本人ファースト」を掲げ、「外国人」にターゲットを定めた時、

人々は反射的に飛びついたように見えた。

不安の原因を言い当てられ、「やっと敵が見つかった」という

高揚感すらも見て取れた。

日本では公務員、生活保護利用者、高齢者、障害者、ベビーカーの親子連れ、

クルド人などを対象に、バッシングが繰り返されてきた。

背景にはマジョリティー側の「自分たちは死ぬまで自己責任なのに、

あいつらは得をしている」という被害者意識がある。

「政府が外国人ばかり優遇するから日本人は貧しくなった」という参政党の

物語の中では、人々は自己責任論から逃げられる。

(中略)

一方、参政党の言う「日本人」の定義は、今後「国のために尽くす真の

日本人」などに狭まっていくのではと警戒している。

 

毎日新聞2025.7.23より抜粋しました

 

今回の参政党の躍進、そして、なぜ、人々がこの党の理念に惹かれるのか、

???だった私は、雨宮さんの論説で、やっと、納得がいったのである。