亡父の話。私の知っている亡父の話は。 小さい頃、父は、当時の自衛艦「あさかぜ」の艦長に就任したおり、 こんな挨拶をしたようだ。 「艦長というのは、◯◯◯◯の毛のようなもので、あっても役に立たないが ないと可笑しい」と。 しばらく、噂の種になったらしい。 私はこういう挨拶を好む者だ。 血のなせる技であろう。