先日、群馬で、犬が走ってしまったため、幼い女児が電車に轢かれて亡くなった。
遮断機のない踏切での事故だ。
あれは、60年も前のこと。
小学校の同級生の男児がやはり、遮断機のない踏切で電車にはねられて、
亡くなった。
それを作文に書いたところ、担任の先生がその後、遮断機が取り付けられたことを
書き添え、そういう事故が起こらないと、対策を施さないことを非難する文を
添えた。それは、確か、市の新聞に掲載され、私も写真が載った。
私は、事実だけを書いただけだが。
その男児は、S君と言い、いじめっ子だった。
転校生だった私は、学校の裏庭で、彼と決闘をした。
彼の手を強く掴んだので、彼は、どうにもできない。
聞き及んだ男子の同級生たちが駆けつけたが、私は、知らん顔をして、
その場を立ち去った。
S君は悔しくて、追いかけようとしたが、同級生たちに押さえられた。
その彼が実家の野菜の配達を自転車でしていて、事故にあった。
なんとも、言えない気持ちだった。
そして、今、思うことは、今だに、遮断機がないところがあるという現実だ。
何十年経っても、誰も、何もしない。
子供たちは、今日も死んでいる。
おとな達の怠慢で。