冷蔵庫の残り物の白菜と、解凍した豚肉のホワイトシチュー。

ホワイトシチューはレトルト。

ともかく、面倒なことはしたくなかった朝である。

大雪だった。

 

今日の仲畑流万能川柳の中で、

美酒乱々さんこと、ユリコさんの句がグッと来ました。

モタモタを今度はまってもらう歳 四国中央 美酒乱々

 

いやあ、勇気があるなあと思いました。

たとえ、モタモタしていても、それを句にしたくないところを。

大胆。

 

私は、モタモタしているかというと、していないと思っている。

が、階段の上がり下りは、まことに危なっかしい。

歳を取っていることは自覚しているのだが、口が裂けても、「歳取った」と

言いたくないタイプだ。

 

サービスで送ってきた「通販生活」に、みうらじゅんさんと安齋肇さんが選んだ

「老いるショック大賞」傑作選というコーナーがあった。

 

安齋 過去の「老いるショック大賞」を読みました。

なんだか「ショック」というより楽しんでいる人が多いなと思いました。

みうら それがこの連載の趣旨でもありますから(笑)。

膝や腰が痛いとすぐ「老いたなあ」と嘆きがちだけど、その痛いとこを指さして

「老いるショッ〜ク!」とやる。

クイズ『タイムショック』ふうにね。

そうすると、まず、やってる自分がおかしくなった笑えてくるんじゃないかと。

(通販生活から、抜粋しました)

 

えーと、何を言いたいかと言うと、素直に老いを認めて、笑ってしまおうということで。句にしてしまうユリコさんに10枚!

 

そして、そして、去年の年間大賞の朝川渡さんの句

何もない一日だけど一句詠む 朝川渡

 

何もなくたって、そのことを詠むんだという強い意思を感じました。

まさに昨日がそう。

 

何もないなあ、勉強しないとなあ、脳ツルツルだよという一日でした。

が、今日になって、ピカリ。

読む本を見つけたのです。

灯台下暗し。

 

状況というのは、捉え方によって、まったく、違ってきます。

私たちは、必ず、死にます。

老いて、死ぬ。

トボトボと歩くのか、スキップしながら、進むのか。

同じ足が衰えたのなら、へんてこなスキップを私は選びます。