デザートは、苺のフルーチェ。
簡単にできるし、美味しい、と思う。
そんなに力こぶ入れなくても、いいかなと。
簡単、美味しいが今のご飯作り。
人間関係も、だんだん、そうなっていくように思う。
古くからの会社の後輩と、長く付き合っていた。
彼女は、結婚して、ご主人のお母さん、つまり、姑さんと同居していた。
その困難な時代は、よく、長電話があった。
30分くらい、一方的に話をしていた。
が、去年、姑さんが亡くなったら、電話も無くなった。
久しぶりに電話したところ、素っ気ない応答だった。
いつか、また、美味しいものでも食べに行きましょうと。
以前だったら、「いつにします?」と即決だったのだが。
彼女は困難を乗り越えたのだ。そして、私という愚痴の聞き役は
必要としなくなった。
私は、こういう人を何人も知っている。
心の病とか、こどものいじめ、人間関係のもつれ。
そのときは、集中的に、一方的に、相談の長電話があるのだが。
それを過ぎると、「あなた、誰?」という対応になる。
そう。
彼女たちは、困難を乗り越えたのだ。
