彼の実の母を見る目はどうだろう?

実に困った目をしている。

彼の実の母の愛情を感じられない表情からは、何ひとつ、

彼に対する感情は読み取れない。

彼が腹違いではあれ、姉と会えたことは、彼にとって、どんなに救いに、

喜びになっただろうか。

 

彼の父、四郎が愛したのは、姉の母だったかもしれない。

四郎が愛したように。敏郎は、姉を愛するだろう。

 

彼は、愛と出会えたのだ。

 

(NHK ファミリーヒストリーを観ての感想です)