なぜか?

それは、日本人特有の空気を読む人がいないからだ。

本音しか、詠まないと、胸を張っているからだ。

 

彼らは、市井の人たちであるが、明るく、元気だ。

権力は持っていないが、権力を笑っている。

 

自分の頭で考え、今日も五七五と指を折っている。

リズムを取っている。

うたを唄っている。

 

時として、笑いながら。泣きながら。怒りながら。

満身の力を込めて、軽い気持ちで句を詠んでいる。

 

私たちは、そうそう、あるある、と合点しながら、新聞の三面に微笑むのだ。

ハッとしながら。

ドキッとしながら。

ハートがドキドキ、頭がわくわく。動いている。

 

世界は、広く、豊かになっていく。