自分としては、ハードだった一年。

ふと、桐生に行こうと思い立って、当時行きつけの鮨屋を予約。

切符も、今回はスムーズに機械で取れて。

そそくさと桐生に向かう。

途中の小山で。壁面画。

 

たった一年暮らしただけだが、私はとても、楽しかった。

主人は会社を辞めて、失業中で、群馬大学へ後輩の研究室にお世話になっていたので、いつも、眉間に皺を寄せていたように思う。

鬱々とした日々だったのだろう。

だが、私はまったく、意に介さず。

骨董市や、着物(安い!)などを楽しんだ。

毎日が楽しかった。

突然、越してきた異邦人の私に近所の人たちや優しかった。

それがとても、懐かしい。

 

上諏訪に15年居て、私は未だに慣れていない。

「リビルディング」がなかったら、引っ越していただろう。

 

こんなに慣れない街は初めてだ。

 

私は昔を懐かしんだ。

何も考えずに、毎日が楽しかった日々を。