つきまといに合ったことがない女性には、話をしても、わからない。

気のせいではないか?とか、時として、あなたがおかしいのよとまで言われる。

そんなときは、この人もわかってくれないかとの絶望感に襲われる。

 

が、「暮しの手帖」で。

倍賞千恵子さんが「あの時のわたし」で。

「喜んで、忘れる」の中で、こんなことを書いている。

 

私ね、できるだけ普通でいたいんです。

目立つのも嫌で、隅っこが好き。

みなさんに顔を知られているから、人混みに入ったときは大変ですねって

言われるんだけど、小六(ご主人で作曲家)さんに言わせると、

私、消えるみたい。気配を消す術が身についている。

若いときに追いかけまわされて怖い思いをした経験があるからでしょうね。

今は普通がいい。

自分のままで、自然体で、見たいものを見て、感じたいことを素直に感じて、

今を大事にしたい。だって、今を生きるしかないんですから。

 

私は、この倍賞千恵子さんの言葉を読んで、救われた思いだった。

疲れていたから。