「泣くのが嫌い」という題だった。

お嬢さんがうまく絵が描けなかったと、泣いていたのを見て、

イライラしてしまったと。

泣いてなんになるの、それより、これからどうするか、考えたらと。

 

私は泣くのが嫌いではなく、あまり、泣かない人だ。

泣くことを恥ずかしいとは思わないし。

なんになるのとも思わない。

 

先日も体験発表をする日の朝、知人が救急車で運ばれたという連絡を受けた。

知人は、私にずいぶん、意地悪をしてきた年配の女性だ。

 

以前、彼女が腱を切ったとき。

不安だというのを横目でみて。

 

親しい友人にメールで「ざまあみい」と思ったと書いたら、

平谷さんは正直だねえと返事がきた。

彼女はとても優しいので。

 

が、顔面の歪みがあり、救急車を呼んで、病院に行ったとの連絡に。

体験談を読む練習をしながら、心配で涙が出てしまった。

脳であれば、後遺症がある。

 

で、会場で、「脳には異常がなく、もう、自宅に戻りました」との連絡を受け、

安堵した。

 

鬼の目にも涙なのだ。

 

人は変わりうるし。私も変わっていくだろう。