毎日新聞の「そこが聞きたい 子どもの自己肯定感」では、東大名誉教授の

柳沢幸雄氏がこう答えている。

責任感が育てば高まると。

 

記者の「大人は子どもにどう語りかければよいか。」との問に

 

まず大人が「させていただきます」ではなく、「私がします」と言い切るべきだ。

こうした言葉を使えるようになれば、子どもの責任感も育つ。

責任を持つ主体として自己肯定感も高まる。

将来に希望を持てなくなると、若者は外に出ていってします。

自分はこれがやりたいと子どもが言えるようになった時、

日本は必ず復活する。

 

要旨だけですが。

「させていただきます」という言葉を私は知らなかった。

 

柳沢氏は、

失われた30年を象徴する言葉が「させていただきます」という使役表現だ。

私は1984年に渡米し、10年後に帰国した時、日本でこの言葉遣いが広がっている

と強く感じた。今は丁寧な表現として違和感を持たない人が大半だが。

この表現の構造は秋意に同意を求める形をとりながら、返事を待たずに、同意を押し付けている。「みなさんも同意してくれたので、共同責任を負ってもらいますね」と

自分の責任を回避して、周囲に自分の行為の責任を委ねている言葉遣いだ。

 

と語っている。

 

私は、「させていただきます」という言葉を遣ったことがない。

「やります」しか、ない。