美容室「日々」さん。

店内は和風で、しかも、お洒落。

簡素な中にも美しさがありました。

 

そのあと、古知屋さんで二枚のパンツを買って、近くの蕎麦屋の「三城」さんに

顔を出す。古知屋さんがカードが使えないので、すっからかん。

で、「10分後、来ます、大丈夫ですか?」と言うと、「OK」。

 

近くの銀行でお金を下ろし、「三城」さんに入ると、お客さんが二人、

椅子に座って、待っている。

60代?70代の女性とその母。

あとから来て、先に席に案内されるのもなんだなと思い、「すみません、さっき、

予約していたので、今来ましたが、先に案内されると思います」と

断わりを入れると。

なんと、完全な無視。

何言ってんの、この人という顔で目も向けない。

ムッとしていると、スマホを取り出し、横のお母さん(かなり、年配)に

「フランスの従姉妹、元気みたいね」と画面を見せている。

 

おいおい、日本語が通じないのかよ、と言いたくなるのをグッと抑え、

そのまま、席に案内された。

混んでいたので、席の移動があり、なんと、そのすましこんだ女性の

隣の席に。

もう、徹底的に無視しましたねえ。

そういう人、初めてだったので。

 

「三城」の女主人が、客が私とすましこんだ女とその親になったので、

「パンツ、見せてくれる?」と横に座る。

ああでね、こうでねと仲良く話していると、常連と気が付いたのか、

先に席を立つとき、「お先に失礼します」と挨拶。

はい、徹底的に無視しました。

 

そのあと、その女性は、「わたくし、今日が誕生日ですの、ここへ来れて、

うれしいわ」と女主人に話しかける。

わたくし?気取ってろよ。と。

女主人も練れているので、これを差し上げましょうと、ガラスの珠をあげていました。が、そのあと、その人たちが帰ると、一部始終を察していたのでしょう。

私に「人って、人柄が大事よね」と。

 

いやな女を見たなあと思っていたら。

そのあと、怒涛の展開が待っていると知らない平谷であった。(つづく)