「さようなら」の語源は「然(さ)らば」「左様ならば」。

次に新しい行動を起こす際などに使う接続詞だった。

その言葉には英語の「グッバイ」や「シー・ユー・アゲイン」とは違った、

日本人独特の”別れの表現”があると倫理学者の竹内整一氏はつづる。

”さようであるならばと一度立ち止まり、過去を確認することによって、何らかの

形で先につながっていこうとする祈りを見いだせる”と。

(『ベスト・エッセイ2018』光村図書)

 

聖教新聞8.15より