うちの犬、太郎は、名犬と言ってよいだろう。

野良猫の孝子が外にやってくると、私に知らせる。

人には、絶対に吠えない。

わがままでない。穏やかである。

その彼が豹変することがある。

それは、私がテレビを観ているときだ。

彼はそれをひどく嫌うのである。

特に熱中しているときは、「止めて欲しい」とのアピールが激烈だ。

 

テレビを観るのを止めると、彼は我が意を得たりと、静かに眠り始めるのだ。

 

誰しもが、いつも、いいということではない。

欠点はあるものだ、犬であっても。