さて。福山雅治がNHKの「SONGS」に出ていた。
そこで彼は、「みんなが僕のことをほっておかないんですよ」と語っていた。
それが、嫌味な感じではなく、ほんとうにそうなんだろうなと感じた。
彼は自分のことを悲観主義だと言う。
例えば、司会の大泉洋と、クリスマスを食事して、彼の子供にプレゼントしたり。
そんなことがあると、もう、こんなに楽しいことは無いだろうと寂しくなるそうだ。
悲観主義。
それが、彼の唄を創っているのだろう。
目の前のことが過ぎ去っていく哀歓。
生きていることのそこはかとない侘しさ。
もう、時は戻らないのだという諦観。
だからこそ、今を愛する。
目の前の人を愛したいと思う。
それは、ほんとうの気持ちは誰にもわからないけど。
彼の唄は、心に響いてくる。
才能に溢れながらも、ちょっと醒めている目を感じるからだろうか。
私たちは、いつも、楽しいことばかりではない。
悲しみや怒り。そして、諦め。
その中で、ビーズを拾うように、美しいものを探している。
今日も鳥の声を聴こうとしている。
鳥はいい。
空を飛べるから。
空から眺める地球は、美しいかい?
