かなりの数の人々を見送ってきたのだが。

その人たちを忘れたことはないものだ。

というより、亡くなったという感じがしない。

いまも、尋ねれば、そこに暮らしているように感じている。

 

蚊取り線香も、太郎に焚くので、自然由来のものにしている。

そうして、彼が長生きしてくれるだろうか。

 

人間の死は、さして、堪えないものだが、犬や猫は堪える。

 

死はいつも、そこにあるのだ。

 

生は、いつも、生き生きと。