我が家は、ほぼほぼ、「リビルディング」で購入したものでできている。
それは、よその人が捨てるもの、いらないものをレスキューしたものだ。
私たちは、なんと、素敵なものを捨てようとしているのか。
もう二度と、手に入らないものを簡単に捨てている。
古いから。汚いから。使わないからと。
そして、この美しい地球も手放すようなことにならないといい。
人間関係もそうなのかもしれない。
面倒だ、考えが違う、やり方が不満だ、一緒にいるのがイヤだと。
案外、そこに宝があったりするのだろう。
私は、助ける、レスキューするというよりも、
汚れたものが美しく蘇るのが好きだから。
買ってきたものをきれいに洗って、油で丁寧に拭く。
すると、彼らは、別の表情を魅せ始める。
捨てられようとしたものが自分の手元で息を吹き返す。
その瞬間が好きだ。
人間というのは、とてつもなく、大馬鹿者で、失くさないとわからない時がある。
その豊かさや、素晴らしさに。
時としては、ばかにしていたりする。
それが、自分たちにとって、どんなに大切なものか、気付かないまま。
自分中心で、世界を分断する。
動物たちを殺してしまう。
他の国の人を侮蔑して、殺してしまう。
最後は、自分たちが生きていけなくなることを知らず。
知らないということは、時として、とんでもない悲劇を招く。
