花屋の「olde」さんで、花を買いました。

くすんだトーンが心を落ち着かせます。

 

少し長いのですが、昨日、感動した大阪市立大空小学校 初代校長の木村泰子さんと、創価大学 学長の鈴木将史教授とのオンライン対談から、木村さんの発言をピックアップします。

 

学校に行くのは、なんのため?答えは「先生に勉強を教わるため」ではない。

 

木村 すべての児童に自分らしくあってもらうために、大空には校則がありません。

その代わりに、児童が目標とする「四つの力」と「たった一つの約束」があります。

「四つの力」とは、「人を大切にする力」「自分の考えを持つ力」

「自分を表現する力」「チャレンジする力」。この四つの力をどれだけ獲得したかが、授業の評価になります。しかし、この力は「見えない」ので他者が評価できません。ですから算数の時間であれば、割合という学習を通して四つの力をどれだけ獲得したかを児童自身が評価します。そうした自己評価を1年生から6年生までが行っているのです。

鈴木 すれは、すごい。自分の成長を日々実感しているのですね。

(中略)

木村 自分の成長を実感することは、子どもにとって欠かせません。

ですので、児童の失敗が成功体験に変わるようにしています。

また大空では、「自分がされて嫌なことは、人にしない。言わない」という

「たったひとつの約束」があります。

当たり前のことですが、この約束を人は破ってしまうのです。

子どもだけでなく、大人でも。

この約束を破ったとき、大空では罰も、説教もありません。

ただ、自分のために「やり直し」をします。

その方法は、「やり直し」場所になっている校長室に生徒1人で「やり直しに来ました」と言いながらやってきて、その場にいる人に、自分のしてしまったことを話すことで、失敗をやり直すのです。

このやり直しをすると、児童にとってその失敗は成功体験に変わります。

そうした経験を繰り返すことで、自然と人を思いやる人に成長し、6年生になることには後輩に憧れる存在になり、自分と違う児童にレッテルを貼って

差別することもなくなります。

 

また、

鈴木 15年以上前に、今の社会を言い当てたようなキーワードを既に見るけていたのですか?

木村 そこには、私が阪神淡路大震災を体験し、世の中は何が起こるかわからないという考えを持っていたことが影響しています。

「見えない学力」を育むために、私たち教師は「正解のない問いかけ」を続けることにしました。

 

創価大学ニュース「SUN]より抜粋しました