この本が仲畑流万能川柳30周年を記念して出版された「日本のつぶやき・万能川柳秀句1000」(仲畑貴志・選)です。

 

例えば。今日の毎日新聞の仲畑流万能川柳の入選句では、

人魚にも男はいてるはずだがな 白石 よねず徹夜

賛辞より中傷心にのこるもの 東京 加木九毛子

75初めて食べたガリガリ君 東京 寿々姫

県またぐ通勤なのよごめんなさい 鎌倉 狩野稔

誰も皆いつかは死ぬという救い 久喜 宮本佳則

など、どの句もいいなあと思います。

 

その集大成の厳選した句が並ぶ本なので、これはもう。ですね。

 

主人の故郷の上諏訪に来て、10年以上が経ちますが。

広島で、のん気に育った私としては、信州人の気質がなんとも、不愉快。

「さっさと死ねよ」と何度も、思いましたね。

暗くて意地悪。

だから、宮本先生の

誰も皆いつかは死ぬという救いという句は、グッと来ます。

 

万能川柳のおかげで、ほっとしたり、共感したり。

そして、仲間ができたりして、こんなにいいことはないと思っています。

偏屈な私でも、受け入れてくれる懐の深さがあるみんなに感謝の一年でした。

ありがとう。