聖教新聞の読書欄に、こんな本が紹介されていた。
半藤一利・加藤陽子・保坂正康編著『太平洋戦争への道 1931-1941』
(MHK出版新書・968円)
この本では定評のある歴史家3人が、なぜ日本は無謀な戦争に
突き進んだかを語り合う。
口調は冷静、分析はシャープだが、座談後の半藤の「昭和の日本人というのは、非常に不勉強だと思います」という断言には怒りがこもっている。
現実に対する静かな怒りが知性や思想を生きたものにすることを、特に若い読者には読み取ってほしい。
聖教新聞2021.12.14.より