多くの人たちが私の目の前を去って行った。

それは、私の落ち度かもしれない。

 

だが、私は、去った人のことを忘れてはいない。

今、どうしているだろうかとふと、思い出すことがある。

 

彼らは、忘れただろうが。

 

その思い出すときは、彼らを懐かしんでいる。

いいときもあったからだ。

 

そのいいときだけをとっておきたい。

 

齢を重ねて。

憎しみというのは、人を醜くする。

 

喜びは、人を晴れやかにする。

 

去った彼らの幸を祈る。