天気予報では、夕方から、雨の予報だったので、布団を干してきてしまった。
3時過ぎになり、駅で切符を買わないといけない。
小雨が振り始めた。どうしようかと迷ったが、買って帰ることにした。
間が悪いときは、悪いもので。
窓口の若い女性の係員は、慣れてないらしく、打ち間違った切符をまた、
やり替えている。
差額が出たので、カードを出して、支払い終わると、カードを返してくれない。
「カード、返してもらえますか?」と言う。
以前の私だったら、「急いでいるんですけど」とクレームを付けるところだが。
慣れていない者は、慣れていないのだ。
責めないでいることができた。
齢をとったから、鷹揚になったのだろうか。
そうではない。
人は言っても、わからないことがわかったからだ。
以前の私は、言えばわかると思っていたので、はっきり、口に出していた。
違うと思いますと。
が、それは、間違いだった。
物事の道理をわかる人はわかるし、わからない人はわからない。
そのことを知っただけでも、少しは、この年月の成果だと思われる。
欠点は治らない。
指摘して、はい、わかりました、明日から気を付けますと言う人はいないし、できる人もいない。
私とて、極悪非道な面もあるし、知り合いの間では、
常識がないということになっている。
で、知ったことは、欠点は指摘しない。
いいところだけを見つける。
それは、観察しかない。
どこか、優れたところがないか?
顔色はどうだ?
靴下が可愛かったら、「可愛い」と褒める。
私は、観察のプロだ。
