米ジョンズ・ホプキンス大学 高等国際問題研究大学院のヨハネル・アーパライネン教授は、聖教新聞のインタビューに答えている。

「気候変動で岐路に立つ世界

コロナ後こそ行動への好機」

(要点のみをまとめてみました)

国連の気候変動に関する政府間パネルが先月、最新の報告書を発表し、人類活動の影響で地球温暖化が進んでいることについて「疑う余地がない」と断定しました。

グテーレス国連事務総長は、報告書は「人類への赤信号」だと警告しました。

 

このまま、二酸化炭素などの温室効果ガスを排出し続ければ、こうした問題が一層深刻化し、南極の氷床が解け、海面が急上昇するという、取り返しのつかない「ティッピングポイント(転換点)を、人類は迎えることになります。

水や食料などの資源が枯渇し、人々は生活できる場所を追われます。

大規模な移民の発生によって、世界はより敵意に満ちたものになるでしょう。

(中略)

 

ー私たち一人一人の市民が、気候変動の緩和のためにできることはなんでしょうか。

 

○ガソリン車ではなく電気自動車に乗る、あるいは、なるべく公共交通機関を利用するなど、二酸化炭素を削減する方法はたくさんあります。

○食生活で肉の量を減らすのも、大きな効果があります(肉の生産の過程では、飼料の栽培や輸送などで多量の二酸化炭素が生まれる)。代わりに植物性食品を増やすのは、自身の健康にも、気候変動対策にも良いことです。

○しかし最も大事なのは、政治に参画することです。

自分たちが選ぶ議員が、どういうカーボンニュートラルを達成しようとしているのかを問うべきです。なぜなら、気候変動の問題は、エネルギー政策という社会全体のシステムを変えなければ、決して解決することができないからです。

2021.9.29.聖教新聞より要旨のみ抜粋しました

 

読んでの感想は、最後の「政治に参画することです」という結論です。

思い返せば、今夏の東京都議選、投票率が25%近くだったことに衝撃を受けました。

日本人は、政治は誰がやっても同じ、

選挙は行かないという人が多いと思っていましたが。

私たちは、自分たちの未来を選択するという機会を失くすばかりが、人類の未来も破壊していることに気が付いてほしいものです。

 

「政治を監視せよ」。

これが創価学会第二代会長・戸田城聖が青年へ、言い残した言葉です。