ドイツのナチスのアウシュビッツでの蛮行を読んで。
生き伸びた心理学者エディス・エヴァ・イーガー博士のインタビューを読んで感じたこと。
○「夜と霧」を書いたヴィクトール・フランクル氏の著書。
その中のこの言葉が彼女の心を深く捉えました。
”人間を強制収容所に入れて全てを奪うことはできるが、与えられた環境でいかに振る舞うかという、人間としての最後の自由だけは奪えない”
○極限の恐怖の中で、私(イーガー博士)は生涯忘れることのない、ある一つの知恵を見いだしました。なぜそう思うに至ったのか、今振り返っても分かりません。
それは、メンゲレ(ナチスの死の天使と呼ばれた医師)の方が私よりはるかに惨めであり、捕らわれの身であるということです。
彼は自分がしたことをずっと背負って生きなければならない。
一方、殴られようが、ガス室に送られようが、私の心は自由だ。
彼女は、アウシュビッツに入所する前、死の天使と呼ばれたメンゲルに、母と姉と一緒にいたところ、「母親か、姉か」と聞かれたそうです。母を指差して。
そして、彼女が「母です」と答えると、母はガス室に送られました。
彼女は、意図せずではありますが、母を死へと選別してしまったことに、長く、戦後も苦しみ、心的外傷後ストレス障害になり、バスに乗るだけでパニックを起こすこともあったそうです。
戦況新聞2021.8.25から、抜粋しました
私が感じたことは、ナチスはおそらく、恐怖に取り憑かれて、そのような蛮行に走ったと思われます。そして、死に追いやったユダヤ人やその他の犠牲者は、600万人にのぼります。
幸福な人は、人を殺さない。