雑感。
○全国唯一の特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州)のトップで総裁の野村悟被告(74)に死刑が言い渡された福岡地裁判決。
私は死刑に反対なのもあるが、今回も反対だ。
無期懲役が妥当だ。
一つは、冤罪だということもある。
もう一つは、今回の場合もそうだが。
ある犯罪集団のトップを死刑にすると、その集団では、彼を神格化するからだ。
以前の松本サリン事件のオウム真理教の教祖、麻原彰晃(本名・松本智津夫)を死刑にしたのも間違っている。
彼を死刑にすることで、アレフにとっては、受難をうけた神と考える。
やはり、無期懲役がふさわしい。
アメリカによる9.11同時多発テロの首謀者とされる、アフガニスタンのアルカーイダのウサーマ・ビン・ラーディンを殺害したのも同じ理由で間違っていたと思う。
殺すことは、憎しみしか、生まない。
憎しみの連鎖を呼ぶ。
第二、第三の容疑者を生むことになるからだ。
この世界は、思想の戦いだ。
暗から明へと人類は選択しなくてはならない。
そして、思想とは、お互いを認め合うことから、始まる。
犯罪は、何から始まるか?
それは、残念ながら、貧困からだ。
国連がSDGSで、貧困をなくすという項目を提案しているのは、そこだと思う。
格差が憎しみを生むのだ。
誰でもが教育を等しく受けられる。
食べるものに困らない。
おいしい水を飲める。
明日の自分に希望を持てる。
貧困を無くすことが、平和に繋がっている。
それぞれが違っていていい。
自分に、明日に希望をもてる世界を創ることが人類のミッションだ。