主人が実家から持ってきた古いラジオ。

捨てるところだが、その古さがよくて、今は、ここに居る。

 

最近は、朝4時に目が覚めるので、起きてしまうことが多い。

毎日新聞が4時ころ、来るので、やることがないということはない。

仲畑流万能川柳を見るのが趣味。

投句しているが、まったく、載らない。

確率が1%と言うが、載らない人は載らないから、0%なのだ。

ただの野次馬に過ぎないが、なぜ、続けているのだろうか。

掲載されている18句が面白いということに尽きるが。

 

物語の主人公は自分だよ、という唄があった。

してみると、万能川柳では、主人公でもなんでもない。

何ものでもないのだ。

ひねくれているかもしれないが、そのなんでもない感じが好きだ。

 

ときとして、主人公になるのは、疲れるものだ。

まったくののんきな部外者という立ち位置も、なかなかどうして、味わい深い。

贔屓の人が出てきたりして、毎日、目を皿のようにして、18人の名前を見る。

そこに自分の名前はない。

その安心感たるや。

 

人生は、いつも、自分が主人公なのだが。良きにつけ悪しきにつけ。

不幸なのは、だれかが悪いわけではない。

 

浮世を木の葉に乗って、川を流れるように、進んでみる。

時として、驚くような出来事に遭遇するが。

それも、あっという間だ。

過ぎてしまえば、なんということもない。

そのときは、死ぬ、などと思ったとしても。

 

さあ、楽しんでいこう。友よ。