実家は、あまり、仲が良いとは言えなかった。

みな、自己主張があったので、折れない。

私は、そんな風景を見るのがいやだったので、ひとりがよかった。

 

が、救いは、ユーモアがあったことだ。

みんな、可笑しいことを言って、笑わせていた。

少なくとも、友達同士では。

 

だから、父も母も兄も友人には好かれていたように思う。

 

家族は、似た者同士だ。

煮詰まりやすい。

 

だから。

或る齢になったら、家を出るのがふさわしいと思う。