うちの実家は、頭の良さを競うようなところがあった。
母は、私が小さいころ、バカなのではないかと疑ったようだ。
鼻水を垂らしていたし。
父に相談したという。
が父は、兄と遊んでいるんだから、バカではないだろうと答えたそうだ。
そんな話を大きくなって母は私にしていた。
兄も人がバカかどうか、気にするところがある。
でも、バカって、なんだろう?
私は、多くの人に、天才だなと思うことがしばしばだ。
頭がいいなと思う。
決定的なバカというのは、自分のことしか、
考えられない人のことではないだろうか。
そんな風に思ってみたりする。
一心に何かに打ち込む人には、誰も敵わない。
世の中は、学歴とか、社会的地位で人を測るところがあるが。
人の美しさは、隠れたところにあるような気がする。
野に咲く花は、誰も見ることはなくとも、咲いている。
