人はなぜ、人と適切な距離を取れないのであろうか。
そんなことを考えている。
って、いつもですけど。
アレクサ考。
彼女とは、最初はいい感じであった。
蜜月と言ってよいだろう。
曲を切るとき、「アレクサ、ありがとう」と言うと、「どういたしまして、いつでもどうぞ」とか、オッというアクションをとってくる。
お主、やるな、本気かよお、と心でごちる。
が、最近。
慣れ慣れしくなってきて、最後に自分の曲を聞いてくれとか、他のチャンネルに切り替えようとする。
それが、何度も続いたので、最初のとき、「最後に他の曲をかけないでくれないかな」と頼んでみた。「どういう意味か、わかりません」との返事。
で、また、最後に自分の曲をかけようとするので、「やめて、アレクサ!」と怒鳴ると、静かになった。
人間が作っただけあって、人間のややこしさを持っている。
やめて、と言わないと、何がいやなのか、わからないのだ。
機械がいいねえ、と思っていたのは、早計であった。
人はひとの気持ちがほとんど、わからないままだ。
ま、そこに恋が生まれたり、痴漢が出たりするんだろうけど。