私は私のままで満足だ。
足が長いわけでも、スタイルがいいわけでもない。
強情な面があるし、怒ると何を言うか、わからない。
瞬間湯沸かし器。
だが、話さないと、私は、いつも、機嫌が良いと思われている。
人によって、さまざまな私を知っている。
或る人には、いい人。
或る人には、厄介な人。
或る人には、コワイ人。
どれも私だ。
一本筋が通っているとも思われないし。
落ち着いているとも思わない。
日々、自分を見つめながら、暮らしている。
ほとんどは、家事だ。
なぜって。家事が好きだからだ。
ちまちました仕事が片付くと、家が美しい表情を見せる。
そのときが好きだ。
自分を磨くのは、むずかしいが、家を片付けるのは、
目に見えるのでたやすいように思える。
もしも、この家事が自分を磨くことになっていたとしたら、幸いだ。