毎日新聞に伊集院静さんへのインタビューが載っている。
自身初の時代劇『いとまの雪』(KADOKAWA)刊行(忠臣蔵)。
昨年1月にくも膜した出血で倒れ、生存率が非常に低い中を乗り越え、
後遺症もないと言う。
執筆は倒れる前。
そんな伊集院静さんは、こう、語っている。
一方、昨年は新型コロナウィルスの脅威に、世界中が翻弄された一年だった。
「コロナという感染症は目に見えないでしょう?
だけど、一度たりとも人類が感染症に敗れたことはない。
大切なことはコロナに対して恐れすぎてもいけないし、見くびってもいけない。ともかく耐えること」と力を込める。
耐える姿勢は、命を懸けて思いを遂げた内蔵助をはじめとする赤穂浪士たちの生き方と重なってみえる。
「自分だけでなく、『とのに耐えよう』という気持ちさえ持っていれば、世界の中でも有数の最小被害の国になるでしょう。最小被害の国というと、数字のことのように思うけど、実はこれは誇りなんだね」
終わりの見えないコロナ禍。
「ともかく耐えて、いざという時に力を発揮できる精神力と体力を備えようということですね。たぶん今年も備える年になるでしょう。
夢に向かっての準備なんだろうね」
毎日新聞2021.1.7より要旨を抜粋しました