去年の紅白歌合戦は、常になく、お祭り騒ぎではなく、
人として、歌っていたので、感動した。
男性でもなく、女性でもなく。
白でもなく、赤でもない。
人間として、歌わずにいられない、中での歌声で、心に染みた。
もし、私が歌をうたえるとしたら、今、どんな歌声を出せるだろうか。
苦しみと喜びが交錯した声だろう。
喜びは。こんな時でも、少しは人のことを思える自分がいることに。
ともかく、生きて。生き抜いて。
コロナだけではなく、人はあらゆる不幸を抱えている。
こんな時代に苦しいことは、コロナにかかって、石を投げられることであろう。
いつの時代も人は、不幸な人に石を投げてきた。唾を吐いてきた。
その唾は、また、巡って、その人に落ちてくるのを知らずに。
人は、人に対する思い通りの人生を生きる。