松本散策。お世話になったお店を三軒ほど、回る。
お互いの健闘を讃えながら。
一日一日が緊張感に満ちた毎日だった。
だが、私は、いろんな収穫があったような気がする。
冬の季節は、年輪が小さいが密度が濃いと聞く。
山を足場を探しながら、上へ上へと目指す。
頂上に何があるか、わからないが、ただ、進むことだけを考えた。
誰でもが明日は見えない。
今日を生きるしかないのだ。
その生き方に、その人が表れる。
幸い、足場は崩れなかった。
感謝しかない。
風邪もひかなかった。
緊張感が半端なかったから。
私がもしかしたら、胸を張れるとしたら。
少しは、他の人のことを考えてこれたことだろう。
自分のことだけではなかった。
体調を崩して、歩けなくなった人のことを心配した。
歩けるようになった。
一ヶ月、寝込んだ人が少し痩せたが元気になった。
私が知っている方が健康でいるよう、真剣に祈った。
実に真剣に。わがことのように。
これがおそらく、私の真骨頂だと思う。
痛烈に批判すると共に、真剣に考える。
未来を開くのは、ひとのことをどこまで、思えるかどうかだ。