好き嫌いが激しい人間だ。
小さい頃は、なにか、ぼんやりした子どもだったが。
大きくなるにつれ、齢をとるにつれ、勘が強くなり、敏感になった。
が、果たして、誰にでも公平な人がいい人だろうか。
そういう人は、好き、という感覚が薄いのではないだろうか。
私の好きは、はっきりとした色を持つものだ。
人間は色分けしたような風景の中に居る。
おそらく。
そうであるから、私は好かれる人には好かれ。嫌われる人には嫌われる。
これは、道理というものだ。
そういう自分があのぼんやりとした、小さな頃に戻ることはできない。
心がNOと叫ぶから。
そして、YESと言うのだ。