悲は。
あ、これが裏です。
裏も可愛いねえ。しみじみ。
悲というより、怒。
太郎の散歩をしていると、近所のいつも、私が散歩していると、うろちょろ出てくる爺さんが、私の後を連いてくる。
さすがにカッとして、「どうして、連いて、くるんですか?」と怒る。
「○○さんところに行ってね」と言う。
10年間、うちの周りには通ったこともないのに。
うちのそばまで、来られてはかなわんと思い、はっきりと言う。
「おじさん、私が温泉から出てきたら、綺麗になったねえと言ってましたが、あれは、女性からすると、気持ち悪いですよ」と。
「何を言っているか、わからない」とシラを切る。
おじさんの家の前を通ると、出てきて、じっと見ていて、声をかけたりする。
無視してますけど。
ま、そんなこんなで、自分の思っていることをぶつけてみた。
通じたとは、思わないけど、不快に思っていることは伝わったと思う。
家に帰って、少し冷静になると、うちを見に来たんだなと気づく。
庭が綺麗になったので、うわさになって、もう、そわそわだったのだろう。
それにしても。
男性は、自分が気持ち悪いと思われていることがわからないようだ。
なぜ、わからないのか。
それが、わからない。
奇怪な現象ではある。
男性でモテるのは、ごくごく、一部に過ぎない。
きゃーなんて、騒がれる男性を見つけるのは、ガンジス川の砂から、金を探し出すほど、むずかしいということを知ってもらいたい。
あとの男性は、豆腐の角に頭をぶつけて・・・
そんなことを夢想する夜になった。
人生は、歓びと悲しみが織りなすタペストリーだ。
「fumi」さんから頂いた編み物に心和ます夜だ。
男性よ、目覚めよ。
低能な欲求に身を任せるな。
価値ある仕事をせよ。
