一部を抜粋します。

 

1990年(平成2年)7月にクレムリンで会って以来、池田先生と30年来の親交を結ぶ、元ソ連大統領のゴルバチョフ氏。二人が確かめ合ったことがある。

 

元大統領 私たちが、戦争で生き残った「戦争の子ども」であるという一点を見逃すと、私たちの世代の人生も、行動も、理解することは不可能でしょうね。

池田先生 「戦争の子ども」―。まさに、私たちの世代に共通する「体験」と「苦悩」と「辛酸」を、一言にこめた言葉であると思います。

(『二十世紀の精神の教訓』)

中略

73年前(池田先生が入会してから)のあの夜から、池田先生の師弟不二の道が、壮大なる平和の旅路が始まった。

「戦争ほど、残酷なものはない。戦争ほど、悲惨なものはない」

「平和ほど、尊きものはない。平和ほど、幸福なものはない。平和こそ、人類の進むべき、根本の第一歩であらねばならない」

この小説『人間革命』『新・人間革命』の冒頭の言葉こそ、先生の魂の刻印であり、ほとばしる生命の叫び、そのものなのである。

 

2020.8.15聖教新聞より抜粋しました

 

補足ですが。

「新・人間革命」は、聖教新聞紙上で連載が始まり、その原稿を書き始めたのは、1993年8月6日。書き終わったのは、2018年(平成三十年)9月8日。

池田先生が65歳のとき、執筆を決意し、時間との戦いの中で、書き残したものです。

 

人間革命10巻と新・人間革命30巻。

その連載数は、山岡荘八を抜いて、日本一だそうだ。

 

私たちは、自分のささやかな歴史を書き残す人生でありたいと思っている。

最後は、「勝った」と。