静かだった日常から。テレビのニュースを観ると、愕然とする。

アメリカの混乱。

警官が黒人を殺してしまう。

混乱に乗じて、略奪が始まる。

トランプ氏は、強硬に武力で鎮圧しようとする。

殺された黒人男性の弟は、「略奪は辞めてください」と泣きながら、訴える。

自分の衝撃より、みなの衝撃は半分にもならないからと。

 

これが、先進国で、実際に起こっていることだろうか。

私たちは、どこで、曲がり違ったのだろうか。

 

「ペスト」でカミュは訴える。

「誠実」。こそが唯一の方法だと。

「ペストと戦う唯一の方法は、誠実さということです」と。

 

銃を向けた先にいるのは、自分だ。

 

人が人として、成り立つには、人に対して誠実だということだ。

人を叩き潰してはいけない。

まして、自分の利益のために、人を利用することは、恥ずべき行為だ。

 

ほんとうに人のことを思って、やっているか。話しているか。

自分も省みたいところだ。

 

美しい話をしないか。

人を叩くより、人を称えることはできないか。

人の力になることはできないか。

 

小さな言葉でいい。

なにか、できることはありますか?と聞いてみよう。

私たちができることは、誠実な言葉と誠実な行為だけだ。