古い手帳に。気に入った新聞の記事を貼って。

そして、最後のページには、仲畑流万能川柳の好きな

作家さんの句が書き留めてある。

上諏訪に引っ越してきて。

なかなか、地域に馴染めず、孤立していた時期。それは、長く続いてしまったが。

そんなとき、私を楽しませてくれたのが、仲畑流だ。

 

書き留めた句。

 

本当にわたしなのかなお湯の中 東京 水原節子 2010.12.16

まな板の秋刀魚の潔い孤独 東京 水原節子 2011.1.12

よろしくと握手をしたいけど金魚 東京 水原節子 2011.1.13

仲畑氏きしゃいだあんててんつこぐ 米沢 佐藤陽子 2011.1.15

(方言で「仲畑氏を嫌いだなんてウソをつく」)

キツツキは脳震とうにならんのか 青毛のアン 2011.2.7

お帰りと父の声する流し台 長浜 月ヶ瀬和子 2011.3.2

 

哀しみを溶かしてくれたこの句たち。

ひとりでいることが寂しいとき。

心を解き放つ句たちが寄り添ってくれる。

 

素敵な世界にようこそ。