ささやかな温かい言葉をかける。
これは、案外、むずかしいもの。
どんなときも、美味しいものを提供する。
これも、むずかしいもの。
ひとつのことをやり通すのは、むずかしい。
きょうは、バスに乗って、外を見ていると、ある町内の桜並木の桜の木をばっざり、これから咲く枝をぜんぶ、切っている。
これには、度肝を抜かれ、怒りというより、悲しみを感じた。
自然の生き物をこのようにして、いいのだろうか。
人類は、生き残れないかもしれないなという考えが頭のすみをかすめる。
木の上に登って切っているおじさんは、嬉しそうですらあった。
自然に対する姿勢は、すべて、自分に返ってくるだろう。
桜の木を切っているようで、切っているのは、自分の心だ。
