入院

リンパ浮腫説明

担当看護師さんと面談
動脈からの採血



緊張してあまり眠れなかった。1時間おきに目が覚める。


起きなくてはいけない時間がきてしまったと、暗い気持ちでベッドから出た。



こんな日に限って道はすいていて、あっという間に病院へ着いてしまう。



入院病棟へ着いて、あまりの古さにびっくり!!


木の床。ドアの取っ手が真鍮。かわいい。昔見た事ある、同潤会アパートみたい。


割れたガラスにガムテで補強 ・・・ さすがにひく。



レトロでかわいいのは好きだけど、入院するのはいやかも!

(あとで調べたらわりと戦後まもなくの建物でした)


とりあえずナースステーションへ。


天井の低い小さな部屋に看護師さんとお医者さまがぎゅうぎゅう。



希望の2人部屋に案内される、めっちゃ狭い!


壁にはひび割れがくっきりと刻まれている。


ますます暗い気持ちに。



リンパ浮腫の説明の後、動脈からの採血。



「足の付け根から採りマース。」



えー!!っつ、つ、付け根???ひえー、コワすぎる!!



私「痛いですか、、?」



先生「腕と同じぐらい」



でも、でも、コワいー!!と思いながら横になってパンツをまくる。



場所を何度も何度も確かめてる、ドキドキ。こわいよう。



???あれ?痛くない。今、刺した?腕より痛くないよ。よかったー!


ふうー、こわかった。つかれた。



午後はやることがないので、スタバや上階のレストランや院内ウロウロ。



19時の面会時間も終わり、だんなさんをエレベーターまで送る。


さみしくて不安で静かに泣く。




病室に戻って、ボーゼンとしていると、同室のおばさまが声をかけてくれる。



自分の病状を話すと、



「大丈夫だよー。私も同じ手術をして全部取って、抗がん剤治療中なの。でも全然元気だよ。」


とか


「あなたと同じ線がんで同じ手術した人、こないだ会ったけどピンピンしてたよー」


とか


「手術は麻酔も痛くないし、怖い事何にもないよー、寝てたら終わってるからぁー(笑)」

とか



術後の様子とか、いーっぱい励ましてくれた。



家族が帰って1人になり、心細くてこわくて半泣きだったけど、



少し、いやだいぶ落ち着いて



おびえてばかりだったけど、少し勇気が出てきた。




それから病院の過ごし方や先生たちの事や



さしい看護師さんのことなど色々教えて頂き、



その後はガンについても少し。



ガンになって気付いた事がたくさんあるって。


良かった事のほうが多いのよって、明るく話してくれた。


負けないよー、クヨクヨしてても仕方ないよーって。



本当にたくさん励まして頂き、過ごせたのは一泊だけだったけど、


手術前に会えて、ほんとにほんとに良かったです。





23時過ぎにマイスリーを飲んで、寝る。