さて、前回までは耳・鼻の病歴について述べてきましたが、今回は真珠腫と判明した状況をご報告します。

 

強い耳閉感に襲われ2ヶ月が経ち、観念して病院に駆け込みました。
そこの病院ではまず先に耳や鼻の内部の状況を小型カメラで確認します。
私の右耳を見てもらった際のやり取りです。

 

お医者様(以下「医」)「耳垢がたまっているみたいだね、これ取っちゃいましょう」
「取れば詰まり感って治りますよね」
「多分治ると思うからね~」

 

ああ、やっぱり耳閉感には原因があったんだな~と少々安心したのもつかの間、

 

「ちょっと大きくてなかなか取れないから、痛いかもしれないからね~」

と予め念を押され、案の定、耳の中を『キュルキュル』とされながら痛みと格闘して2、3分くらい経ち、
「こんな大きいのが出てきたんだけど」
と手に取ってみると、そこには真珠貝が真珠を育てているミニチュアのような塊がありました!(病名にかこつけた喩えですが…)。
「これ『真珠腫』っていう病気かもしれない、CT検査しましょう」

とのことで、CT撮影に移りました。

因みに真珠腫というのは『鼓膜の周りの骨を破壊する病気』とのことで、進行すると破壊が進み脳に達して髄膜炎の可能性もあると説明を受けました。

 

決してポジティブな性格ではありませんが(むしろネガティブです)、
『なっちゃったのはしょうがないから、まぁこれからどうするか考えよう』
と半ば開き直り、仕事(音楽)も何とかなるさ~と流れに身を任せる覚悟をしました。

 

その後、先生がCTの画像を見ながら
「これやっぱり『真珠腫』だね、結構骨が削れてるけど、幸い脳には達していないね」
とのことで、ひとまずは大丈夫かと思い
「じゃあ、とりあえずは大丈夫ってことですね」
と発したところ看護師さんに
「大丈夫じゃないですよ~!!」
とあわてふためいたような、不安を煽る突っ込みを入れられる始末(悪気じゃないのはわかっていますが…)。

 

「これここじゃ手術できないから、大きい病院を紹介するね。そこで詳しく診てもらってね。」
(内心『シュ、しゅじゅつ~!?』
と、さらっと言われ、紹介してもらう病院に関しては『高齢者』と名の付く医療センターと『大学名』病院のどちらかを選んでほしいとのこと。
どちらも家からは同じくらいの距離で何を基準に選べばいいのかわかりませんでしたが、最終的には年齢を元に『大学名』病院を紹介してもらうことにしました。

 

一通りの診察を終えて、帰り際に割と多めの薬を受け取って家に帰ってきたわけであります。
診察料は7,600円(3割負担)。

とまあこのような流れでしたが、一度の受診でしっかりと病気を発見してくださった先生には感謝です。

耳の状態に関しては、中の塊を取ってもらってからしばらくして、ほんの少しですが耳閉感は治まってきました。
しかし、鼓膜陥没により聴力低下も相まって音楽の仕事をする上では支障をきたしている状態でしたので、
大学病院では割と早い段階で手術の段取りを組んでもらい半年足らずで手術を受け、術後は仕事が出来るまでに聴力も回復しております。

 

今回はここまでにします。

次回は大学病院での診察~真珠腫の手術を受けるまでを綴っていこうと思います。

 

ご覧いただき、ありがとうございました。