今回の騒動で、一番私たちのために動いてくださった
のは、実は児童精神科の先生でした。
みんな私と一緒に憤ってくれて、応援してくれたけど
実際に学校にモノ申してくれたのは、この先生だけ。
今日は真っ先にそのお礼を。
そして心の中で「初診の時、ばかか、なんて思っちゃ
って、ごめんなさい。先生好きです。」
先生は相変わらずポーカーフェイスな感じで、
「その後どうですか。副校長には、診断や投薬は医師
の仕事だ、とちょっと強めに言っときましたけど。」
ありがとうございます先生。
「で、お薬はいいんですね?…まあ、確かにこの子は
お薬を出してもよいくらいのADHDっぷりですが。」
いやいやいやいや、結構です。
低学年のうちは、家庭で穏やかに育てるつもりです。
今後、進路を考える上でお薬が必要になったら、また
相談させてください。
「いいご家庭だと思いますよ。それでいきましょう」
先生、この子、成長しますよね。
「多動と衝動性は、だんだん収まりますよ。不注意、
つまりウッカリさんなところは、なかなか治りにくい
です。あと、知的な部分は残念ながら残りますね。」
おっと、先生!それはIQ70前後の人たちに失礼ってい
うもんよ。IQと幸せは関係ないって、プロなら知って
いるはずでしょう。残念だなんて言うもんじゃない!
また『ひなどりを敵から守るために、ギャーギャー
羽根を広げる親鳥モード』に入りかけた私。
そこは精神科。先生は淡々と、
「でも小学二年生なら、まだまだ伸びますよ。
ま、学校の先生にもいろいろいるからね、
うまくやってね。そうだ、あの副校長は立派な先生で
したよ。これからいい先生を味方にしてね。」
にじくんの大学の児童精神科のことは、言いませんで
した。お薬を飲まないなら二股かけてもいいよね。
どっちの先生も、好きです。
病院の出口で、アニーに会いました。
私はSちゃんのお葬式で会ったけど、ひかりちゃんは
何年ぶり?
それなのに、Mさん、すぐに「あ、ひかりちゃん!
大きくなったねえ!」って……。
いやあ、あの病院は、本当に全ての人がプロです。